こんにちは!この記事ではインターナショナルスクールのアメリカ人カウンセラーの先生から学んだ子育て実践術のご紹介をします!
子育てをしていると避けては通れないのが、しつけの問題。
幼児期(1歳〜6歳頃)は子供の癇癪に悩まされることがありますよね。
親から見れば理不尽な理由でぎゃーぎゃーと泣き叫ぶ我が子。
そんな時みなさんはどうしていますか?
以前の私は何とかなだめようと必死になって、ダメなら怒る!!という方法をとっていました。
でもそうすると、ますます子どもはヒートアップ・・・。
可愛い我が子が悪魔に見える瞬間です。
私は夫の転勤で日本人が少ない東欧に異動になり、子供たちを向き合う中で子供が泣き出すとこっちまで泣きたくなるような、そんなつらい時期がありました。
けれど息子の幼稚園にアメリカ人カウンセラーの先生による子育て講座を受けてから子供も私もかなり楽になりました!
今回の記事では、子育て講座で学び最も印象的だった<ポジティブタイムアウト>についてご紹介します!
1.画期的なしつけ法!<ポジティブタイムアウト>って一体なに?
(1)一般的なタイムアウトとは
タイムアウトとは
引用:Gymboree 「子どものしつけ法「タイムアウト」「タイムイン」はどっちが良い?(https://www.gymboglobal.jp/column/102)
タイムアウトはアメリカで長年使われてきたしつけ法です。
子どもが悪さをしたときに部屋の隅などに座らせて少しの間ひとりにします。
時間が経ったあとにタイムアウトをしなければならなかった理由を聞き、分からない場合は「悪い行いをしたから」ということを認識させてあげます。
・タイムアウトのメリット
子どもに何が悪いことだったのかを反省させることができ、親も子どもも感情的にならないため効果的なしつけとされています。
・タイムアウトのデメリット
タイムアウトは子どもに「お父さんお母さんに嫌われてしまうかもしれない」という恐怖感や不安をあおってしまいます。またタイムアウトに慣れてきた子どもはその場しのぎで一時的に静かになるため根本的な解決ができません。
ここで書かれているようにタイムアウトのポイントは子どもに一人の時間を与えることです。けれど従来のタイムアウトは罰を受けている、という感覚を子どもが感じてしまうことも・・・。
子どもの頃親に怒られてベランダに出されたことがあったけど、それを思い出しちゃう・・・タイムアウトって厳しすぎるイメージがある
(2)ポジティブタイムアウトとは
ポジティブタイムアウトでも子ども一人の時間を取ることにしますが、それはあくまでも冷静になるための時間であり、決して罰ではないというのがポイントです。
ポジティブタイムアウトと一般的なタイムアウトの大きな違いは、それが子どもにとって快適な時間かどうかです。
2.海外で行われているしつけ法:ポジティブタイムアウトの実践方法
(1)ポジティブタイムアウトの準備
ポジティブタイムアウトを実践する前にやっておきたいことがあります。
それは子どもと一緒にタイムアウトに使う場所を決めること!
- 家の中で子どものお気に入りの場所を選ぶ。できれば一人に慣れる場所がいいので折りたたみできるテントなどがあればベスト♪
- タイムアウト時に使うお気に入りのおもちゃや絵本、曲を決める。
- その空間に名前をつける。(「●●のお部屋」「お気に入りスペース」「ひみつのかくれが」などお子さんと一緒に楽しい気持ちになれるような名前)
- お子さんと一緒にタイムアウトの意味について話す。
我が家では3歳娘、5歳息子に対して「気持ちがざわざわした時はこの●●(さっきつけたスペースの名前)に入ろうか。その時ママ、タイムアウトするって聞くからね。」と説明しています。
(2)ポジティブタイムアウトのやり方
準備が終わったら、実際のやり方の確認です。
- ⒈こどもが癇癪を起こし始めたら怒ったり焦ったりせず、タイムアウトをとるか確認する。(本人の意思を尊重)
- ⒉タイムアウトのためのスペースを作る
- 3.事前に決めた曲をかける
- 4.タイムアウトが終わっても本人がやってくるまで少し放っておく
こどもの集中力は幼児期であれば年齢+1分程度と言われています。あまり長い時間タイムアウトをとっても子どもが寂しくなっては意味がありません。かと言って時計が読めない子に●●分だよと言っても難しいのでおすすめは子どもの好きな曲をかけることです。
(3)ポジティブタイムアウトって何歳からできるの?
タイムアウトを何歳から使用するかは人によって異なりますが、一人遊びができるようになってからが望ましいでしょう。なので大体2,3歳頃から始められます。
何歳まで、というのもお子さんの性格によっても違いますが8歳頃までは効果的に使えると言われています。
(4)ポジティブタイムアウトの実践レポート
ポジティブタイムアウトの場所を決めてから3日後、実践する時がきました。
テレビを見る時間が終わったので夫がテレビを消すと、息子が激怒!!
お昼寝しなくなったため疲れていたこともあってかしゃくり上げて泣きながら怒っています。「もうパパきらい!いやだ!!!!!」と叫んでます。
タイムアウトする?お部屋作る?
息子は泣きながら頷いたのでいそいそとテントとおもちゃをセット。準備できたよーと声をかけるとそそくさと中に入って行きました。
そして息子が選んだ曲、ゆずの「雨のちハレルヤ」を流すこと約5分・・・その間最初はすすり泣いてたけど段々静かになってきました。
気づかれないようにこっそり覗いてみるとおもちゃで遊んでいます。ここで下手に声をかけて集中を切らしてしまうのもよくないのでそのまま放置。
息子はその数分後自分から出てきて「おーい!終わったよー」と言ってケロっとしていました。
その後ぎゅーっと抱きしめてから話します。テレビを見たかった気持ち、終わりの時間の約束、次回からどうすればいいか。話し終わった時息子は笑顔で「次はがんばる!!」と言っていました。
(5)実際にポジティブタイムアウトをやってみての感想
ポジティブタイムアウトを実践してみて感じたことは
●子どもが癇癪起こした時は、少し気持ちを切り替える時間が必要
●大人にとってもタイムアウトは効果的
ということです。子どもの癇癪に付き合っていると大人もだんだんイライラしてきませんか?
そんな時にタイムアウトを取ることで、子どもだけでなく大人にとっても少し冷静になる時間を持てます。
大人もイライラした気持ちになると、必要以上に怒っちゃうことってありますもんね。少し時間をおいて落ち着くのって大切だなって思いました!
慣れないうちは外出先などでは他の人の視線が気になったり、迷惑になりそうでなかなか実践が難しいです。
ただ慣れてくると最近では我が家は息子から
気持ちがざわざわするから、ちょっと放っておいてよ・・・
と申告してくるようになりました!
こんな時は公園やお店の端っこなどで少しだけ離れて本人が落ち着くまで見守るようにしています。
子供自身も自分の怒りの対処法がわかってきたようで親子ともども気が楽になってきました♪
ただ時間がない時にはなかなかゆっくり待つことができず、それは課題です。
3.ぜひポジティブタイムアウトを使ってみよう!
この記事では海外のしつけ法である、<ポジティブタイムアウト>についてご説明しました!
子どもにとっても大人にとっても有意義なタイムアウト。
お互いが対等な目線で落ち着いて話し合うことができるのでおすすめです!
ぜひ一度試してみてください♪
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