最近では日本でも有名になりつつあるイースター。
卵やウサギのモチーフをよく見るし可愛い感じのイベントという印象はあるけれど、実際どんな日なのかご存知ですか?
イースターはキリスト教におけるクリスマスと並ぶ2大イベントのひとつで、日本語では復活祭と訳されます。
イエス・キリストが十字架にかけられ亡くなり、その3日後に蘇った(復活した)ことを祝うイベントです。
キリスト教の信仰が厚い欧米諸国では毎年盛大に祝われているイースター。
イースターの準備やイースターにまつわるイベントは子供にとってワクワクするものがたくさん!
今回はヨーロッパ流のイースターの過ごし方と、日本でも楽しめるイースターの遊びをご紹介します。
ヨーロッパではイースターの日をどうやって過ごす?
キリストが復活したのが日曜日だったということで、イースター当日は必ず日曜日ですが、イースターは移動祭日といって毎年決まった日に祝われるわけではありません。
またキリスト教の宗派によって、イースターの日程が異なります。
西暦 | 西方教会(カトリックなど) | 東方教会(オーソドックス) |
---|---|---|
2020年 | 4月12日 | 4月19日 |
2021年 | 4月4日 | 5月2日 |
2022年 | 4月17日 | 4月24日 |
2023年 | 4月9日 | 4月16日 |
2024年 | 3月31日 | 5月5日 |
2025年 | 4月20日 | 4月20日 |
ヨーロッパではイースター休暇というものがあり、会社や学校もお休みになります。
イースター当日の日曜日と前日の土曜日はもちろん、その前の金曜日とイースター翌日の月曜日が休みとなるパターンが多いです。
このイースター休暇中はお店もいつもと営業時間変更になっていることが多いので、この時期旅行する方は注意が必要です。
イースターは家族で過ごすのが習わしなので、多くの人は里帰りをしたり自宅で過ごしたりします。
イースター前には宗派によっては肉や動物由来の食品を断つ場合もあるため、イースター当日の食卓には卵や肉をメインにした食事が並びます。
国や地域ごとに特徴的なパンやお菓子などもあるので、イースター時期に渡航する場合にはスーパーやパン屋さんを覗いてみると楽しいでしょう♪
またイースター当日(土曜深夜〜日曜にかけて)は特別な礼拝が行われるため、教会に赴く人も多いです。
イースターエッグを作ろう!
イースターといえば卵のイメージですよね!
卵はキリスト教における生命のシンボル。そのため、イエス・キリストの復活を祝うイースターでは卵が欠かせません。
カラフルに彩られた卵を作るには3つの方法があります。
- ゆで卵を使う
- 生卵の中身をくり抜いて使う
- 卵型のプラスチックなどの模型を使う
卵型のプラスチックの場合、そのまま色を塗ったりシールを貼ったりすればいいので簡単に作ることができます。
ちなみに欧米では本物の卵を使ってイースターエッグを作るのが伝統のひとつです。
生卵の中身をくり抜いて使う場合は痛む心配などありませんが、壊れやすいので子供と一緒に作るのには不向き。
そのため、お子さんと一緒に作る場合はゆで卵をつかうのがおすすめです。
私も今年は子供達と一緒にゆで卵を使ってイースターエッグを作りました!
子供達も熱中していて楽しそうだったので、家でのアクティビティとしてもおすすめです!
ゆで卵を使った基本のイースターエッグの作り方
イースターの卵を染めることを英語ではエッグペインティングと呼びます。
伝統的にはイースター直前の木曜日に染めるものですが、最近ではイベントとして楽しむ人も増え、イースター前に何度かエッグペインティングを楽しむ家庭や学校も増えています。
作り方
- 固ゆでのゆで卵を作る。
→ヒビが入らないよう火力に注意!
鍋のしたにガーゼを敷いたり、沸騰した後に蓋をして12~13分程度放置するとヒビが入りにくいです。 - 好みの食紅・熱湯・お酢を混ぜて卵を染める液を作る。
→お酢を入れる理由は色を染み込みやすくさせるためです。
熱湯250mlに対してお酢小さじ1程度の分量が目安。食紅の色はお好みで♪ - ゆで卵を2の液に漬けて、しばらく待つ。
→卵を時々転がした方がムラなく染まるのでスプーンで適宜転がしましょう。
長く漬けるほど濃い色に染まります。
少なくとも10分程度は待ちましょう。 - 液から卵を取り出して、キッチンペーパーなどの上に置いて乾燥させる。
写真のように卵がすっぽり入るくらいの量のお湯を用意しましょう!
また白い卵だとよく色が付きますが、茶色やウズラの卵を使ってもエッグペインティングを楽しむことができます♪
ゆで卵を使ったイースターエッグのデコレーション
エッグペインティングだけでも十分楽しいのですが、せっかくだからより可愛くデコレーションしてみませんか?
ゆで卵を使ったイースターエッグのデコレーションには3種類あります。
- 染める前に卵に絵をかく
- 一色ではなく、カラフルな色に染める
- 染色して乾燥させた後にシールなどでデコレーションをする。
染める前のゆで卵に、クレヨンやろうそくで絵を描くと、その部分がコーティングされて染料を弾くのでクレヨンの色や卵のそのままの色が残ります。
また、コットンを用意してそのコットンに様々な色の染料を染み込ませ、卵に巻きつけることでまだら模様の卵を作ることもできます♪
さまざまなパターンを試してみると盛り上がりますよ!
イースターの時に子供と盛り上がる遊び
イースターでは卵を使った遊びがたくさんあります♪
その中で子供と一緒に楽しめそうなものを選びました!
1.イースターエッグペインティング
上記で紹介した、卵の飾り付け。
国によって特徴があるようですが、お好みのデコレーションをして楽しんでみてください!
2.イースターエッグハント
エッグハントは卵探しゲームです。
庭や公園など屋外でやることが多いですが、家の中でも十分楽しめます!
エッグペインティングで染めた卵を使ってもいいし、最近では卵型のチョコレートなども売られているのでそれを利用するのもいいでしょう。
私の息子の通う幼稚園では、エッグハントの時にたくさんある卵の中に1個だけゴールデンエッグ(金色の卵)を混ぜて隠しておいて、そのゴールデンエッグを見つけた人がその一年幸せになれるというゲームをしていました!
3.イースターエッグレース&イースターエッグロール
イースタエッグレースとは、スプーンの上にイースターエッグを乗せてゴールを目指すゲームです。
小さいお子さんの場合、スプーンだと難しいのでフライパンやおたまなど、大きめの道具を用意してみるのもいいでしょう。
また似たようなゲームとしてはイースターエッグロールというゲームもあります。
イースターエッグロールは、イースターエッグを地面においてスプーンなどを使って転がしてゴールを目指すゲームのことです。
こちらは落として割れる心配がないので安心ですね。
4.イースターエッグタッピング
イースターエッグタッピングとは、イースターエッグをぶつけあって、どちらが固いかを競うゲームです。
最後までイースターエッグが割れなかった人が勝ち。
分かりやすいし失敗することもないので、小さなお子さんでも楽しめます。
エッグタッピングの後はそのまま一緒にゆで卵の殻剥きをすれば食育にもつながりますね!
イースターの装飾をしてみよう!
イースターのモチーフといえば卵のほかに、うさぎが有名ですね。
うさぎは多産なので豊穣の象徴として、西方教会ではイースターのモチーフとして昔からよく登場します。
最近ではイースター=卵、うさぎ、ひよこといったイメージが世界的にも定着しているようです。
ヨーロッパでは2月下旬からイースターグッズがお店に多く並んでいます。
ピンクや黄色といった明るい色を用いたテーブルコーディネートをして、春の花を飾ってみるのも楽しいでしょう♪
また、イースターではアイシングクッキーを作るのもヨーロッパでは一般的。
卵、うさぎ、ひよこの型抜きを用意してお子さんと一緒にアイシングクッキーを作ってみるのもおすすめです!
アイシングは準備が少し面倒に感じられますが、日本では100均や製菓店などでアイシングパウダーも売っているのでそれを使うと簡単に作れます!
我が家の娘は3歳の時にアイシングデビューをしました♪
大人と一緒ならアイシングは3歳頃から、クッキーの型抜きは2歳頃から楽しめますよ!
親子で一緒にイースターを楽しもう!
今回はヨーロッパ流のイースターの過ごし方と、親子でイースターを楽しむ方法についてご紹介しました。
2020年は新型コロナウイルスの影響で、ヨーロッパの人々は例年のように遠方に住む家族と一緒に集まることができませんでした。
けれどその分、自宅でのイースターの飾り付けやエッグペイント、アイシングクッキー作りなど家でできることを最大限に楽しんでいるようです♪
明るい色使いや可愛らしいモチーフのたくさん詰まったイースターのお祝い。
皆さんもぜひ家での楽しみとして、イースターの遊びを取り入れてみてください!
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