日本には節分、七夕、お月見などの【年中行事】と呼ばれる季節の行事がありますよね。
日本で生活していたらテレビやお店、学校や幼稚園などで当たり前のように触れる事ができる季節の行事。
だけど、海外生活をしているとそういった機会はぐっと減ってしまいます。
「海外で生活してるんだからその土地の文化を楽しめばいいじゃない♪」
…と思う方もいるかもしれません。
けれど、海外生活を送る中で、日本文化を子どもに伝えるのはとっても大切なんです!
私は夫の転勤で2年前に東欧・ブルガリアに引っ越してきて、現在日本人が少ない国で6歳4歳の子育て中です。
そんな私が2年間の駐在生活を通して実際にしてきた季節の行事の楽しみ方をご紹介します!
海外育児中に季節の行事を取り入れる理由
「せっかく海外に来たんだから、その国の文化を楽しみたい!」
「わざわざ日本文化に力を入れなくてもいいんじゃない?」
そう思う方もいるかもしれませんが、海外にいるからこそ季節の行事を大切にするメリットがあります!
ではそれぞれ詳しくその理由を見ていきましょう。
子どもの日本への興味の維持に繋がる
日本で生まれ育った場合、季節の行事が当たり前に身近にあり、興味を持つ持たないに関わらず、生活の中で感じることができます。
けれど海外の、しかも日本人が少ない地域に住んでいたり、幼少期の子を連れて海外赴任した場合、その子が日本のことをあまり知らずに育つことも十分あります!
国籍やルーツは日本にありながら、日本の事をあまり知らない。
そういった場合、のちに本人がアイデンティティクライシスに悩んでしまう可能性もあるんです。
アイデンティティークライシスとは
コトバンク、【アイデンティティクライシス】
自己喪失。若者に多くみられる自己同一性の喪失。「自分は何なのか」「自分にはこの社会で生きていく能力があるのか」という疑問にぶつかり、心理的な危機状況に陥ること
季節の行事はそれぞれに意味があり、行事食や飾りなど楽しめる要素も満載です。
こういった楽しいイベントを通じて日本の文化を知り、日本への興味を維持することで、日本人としてのアイデンティティの維持や日本語への学習意欲にも繋がります。
子どもが帰国後の生活に馴染みやすい
統計を見てみると海外在住日本人の数が増えてきていて、その内訳を見ると永住者よりも留学、ワーホリ、そして海外駐在といった長期滞在者が増加傾向です。
長期滞在者の場合、数年後には日本に帰国する事が決まっているため期間限定の海外生活となります。
つまり、生活の基盤は日本にあります。
私の大学時代の友人には帰国子女が何名かいたのですが、その友達たちに子供時代の話を聞くと
子供の頃、日本に戻ってからみんなが当たり前に知ってる事知らなかったり、分からなかったりして困ったよー
と話していました。
子どもは時に純粋すぎて厳しい意見を言う事もあるので、日本の子どもにとっての当たり前を知らない事で責められたりバカにされたり、なんてこともあるそうです。
たとえ他の子から何も言われなかったとしても、他の子にとっての常識を知らないという事で帰国子女の子が傷ついたり恥ずかしい思いをすることもあります。
帰国後の生活のギャップを少しでも減らすためにも、日本の季節行事を知っておくとよいようです♪
海外の人から日本文化について聞かれた時に答えられる&会話のきっかけになる
子どもがインターナショナルスクールや現地校に通っていると、先生から
先生
日本の文化についてクラスで紹介したいわ。
何かイベントがあればぜひ教えてね!
と言われることがよくあります。
学年が上がり、授業が忙しくなった場合には分かりませんが、幼稚園ぐらいの年齢でインターナショナルスクールに通っている場合は異文化交流に力を入れているケースが多いです。
こうした機会に学校に出向いて文化の説明をしたり、季節の行事に関するぷちギフトを配ったりすると喜ばれます♪
(もちろんいきなり学校に行ったり勝手にプチギフトを持たせたりはNG!!
事前に担任の先生と打ち合わが必要です。)
また、海外にきて新しく出会う人に日本人だと伝えるとかなりの確率で
日本が大好きなの!いつか行ってみたいわ〜!
と言われます。多くの場合は社交辞令かなと思っていますが(失礼)
たまに本気でかなり日本に強い興味を抱いてくれる人もいます。
そんな人に海外で実施した日本の年中行事の話をすると喜ばれ、会話が広がります♪
【子どものためだけに頑張る!!】みたいなスタンスだと疲れちゃうけど、大人にとっても会話のきっかけが出来たり、日本らしさを思い出せるのは嬉しいですよね♪
実際の季節の行事の取り入れ方
季節の行事を取り入れる、と言っても、具体的にどうすればいいか悩んでしまいますよね。
- 一体どんな事ができるのか?
- 日本から何を持って来ればいいのか?
下記のリストに挙げた季節の行事で、実際に私がやってみた方法をご紹介します♪
お正月
海外でも新年を祝う習慣はありますが、欧米では新年の休みは1月1日のみというパターンが多く、日本のように数日かけて新年を祝う習慣はあまりありません。
また正月を数日間かけて祝う風習があるアジア諸国でも中国や韓国、ベトナムなどは旧正月をメインで祝うため、1月1日からの三日間を正月三が日として家族で集まり、ゆったり過ごすのは日本らしい文化の一つです。
●御節料理
日本のお正月の代名詞と言えばやっぱり御節料理ですね!
海外にある材料でもこんな感じの御節料理が作れます。
この中で御節料理のために日本から持参したり送ってもらったものは
・黒豆(缶詰のむらさき花豆で代用)
・栗金団の栗(真空パックの栗の甘露煮。けれどなくてもいけると思いました)
の2つのみ。
普段の料理でも使うので料理酒・醤油・みりん・味噌は我が家は常備しています。
私が住むブルガリアではこれらは基本的にアジア系食材店や日系スーパーで購入することができました。
他の材料は駐在先の国で手に入るもので作ることができました。
私はもともと実家が御節料理を手作りする習慣があったので作りましたが、海外向けおせち料理の通販もあるので、そちらを利用するのもいいでしょう。
●お年玉、お正月遊び
子供にとってお正月の楽しみといえばお年玉♪
私が住むブルガリアにも年始には年長者が子供のお小遣いをあげる風習があるので、こういった習慣は他退くににもあるのかもしれません。
お年玉を渡す際に使うぽち袋(小さめの封筒)は日本を出る時に100円ショップで多めに購入してきました。
小さな封筒って私が知る限りあまり海外では見かけない気がします。
お正月の雰囲気を出すためにも和風の封筒を用意すると気分も上がります♪また和風の封筒はお年玉以外にも担任の先生に手紙を書いた時や集金の際にも使えるので重宝しました!
お年玉の他にも凧揚げ・カルタなどのお正月遊びにもチャレンジしました!
凧は海外でもおもちゃ屋さんに行くと意外と売っていますが、カルタは日本から持参しました。
カルタ遊びには日本語(ひらがな・カタカナ)を覚えたり、日本語特有のリズムに慣れるという効果もあります♪
また、写真に乗せた『ぎょうじかるた(学研)』は各行事の簡単な説明がカルタになっているのでとてもおすすめです!
●年賀状、お年賀
年始の挨拶としてもっとも一般的なのは年賀状ですね。
私は息子の仲良しのお友達数名に年賀状を出しました。
海外からなので到着までに時間がかかり、いつ届くかわからないのでクリスマスカードと兼用にして、ハガキではなく普通の手紙に書きました。
(ブルガリアからの郵便だと2~4週間と到着時期にかなりバラツキがあります…)
本来の年賀状とは少し形式は違いますが、仲良しのお友達との関係を続けたり文字(日本語)を書くいい機会になりました!
また年末年始に帰国した際、写真のお年賀キャンディーを楽天で注文。(1個119円)
ブルガリアに戻って最初の登園日に先生方やお友達に配りました!
お年賀とはー
お正月の年始回りの際に贈るプレゼントが「お年賀」です。一般的に元旦から7日まで、関西地方では15日までの「松の内」に済ませましょう。お年賀を贈ることにより、昨年お世話になったお礼と今年もよろしくお願いしますという気持ちを伝えます。また、お年賀は目下の者が目上の者へ贈ることが一般的です。中には相手が遠方にいる場合などでお年賀を渡せないケースもあるでしょう。そのような場合にも、郵送などは利用しないようにしてください。お年賀とは年始のあいさつで訪問する際に直接渡すものであり、お中元やお歳暮のように宅配便などで送ることはしません。
hibiyakadan.com,『お年賀ギフトを贈る時期はいつまで?』
登園日は9日だったので関東流ではお年賀ではなく『寒中見舞い』なのですが、手渡しで日頃お世話になっている人にの感謝を伝え、新年の挨拶をするという意味で『ONENGA』と称して説明のお手紙を添えて、配りました。
余談ですがブルガリアには名前誕生日という名前の由来になった聖人の誕生日に、本人がキャンディーやクッキーを周りの人に配る風習があります。息子や娘もそれをやりたがっていたので、お年賀としてキャンディーを配れて満足そうでした♪
お正月のイベントとして実施したこと
- 御節料理
- お年玉、お正月遊び(カルタ)
- 年賀状、お年賀
節分
2月のイベントと言えば節分ですね。
節分は立春の前日に行われる年中行事で、目に見えない病気や災害などを鬼に例えて豆で追い払うというイベント。
私自身、子どもだった頃は節分の時に神社のお菓子巻き(?)イベントに行ったり、家で豆まきをした記憶があったので海外にきてからもやりたいと思っていました!
●鬼のお面作り
お面作りなら、画用紙、ペンやクレヨン、輪ゴムがあればできるので海外でも現地調達できるもので気軽に作れます。
家にプリンターがあれば印刷してもいいし、小さいお子さんなら親が鬼の顔を書いて色塗りをしてもらうのもいいでしょう。
●豆まき
子供にとっての節分のメインイベントと言えばやっぱり豆まき♪
升は持参していないので、折り紙で角箱を作ります。
また大豆が見つけられなかったので私は見かけが似ているひよこ豆で代用しました。
ひよこ豆は結構硬いので、初年度夫に鬼役を頼んだら、結構本気で痛がっていました(笑)
なので2年目は鬼の絵を書いた紙を風船にはりつけ、風船をカーテンにくっつけて豆まき実施!子供たちは楽しそうでした♪
●恵方巻き
私が子供の頃は恵方巻きを節分に食べる習慣はなかった(知らなかった?)と記憶していますが、近年では恵方巻きがたくさん売られていますよね。
恵方巻きは本来7種類の具材を入れて作るものなので、手に入りやすい材料で作ってみました。以下、私が実際に利用した具材のご紹介です。
・きゅうり
・卵焼き
・カニカマ(現地調達、冷凍のものがスーパーで購入可能)
・ほうれん草の胡麻和え
・人参のシリシリ
・赤パプリカのロースト(オーブンで180度10~15分程度焼いたもの)
・黄パプリカのロースト
・ツナマヨ
・鮭フレーク(日本から送ってもらったモノ。塩鮭ほぐしても可)
・椎茸の甘辛煮
・ズッキーニのナムル(ズッキーニを薄切りにし、1~2分茹でてごま油と中華だしで和えたもの)
この中から7種類選んで作りました。
中華だしと鮭フレーク以外は現地調達したものばかりです。
節分のイベントとして実施したこと
- 鬼のお面作り
- 豆まき
- 恵方巻き
雛祭り
3月3日は桃の節句、雛祭りですね。
桃には魔除けの意味が、雛人形には持ち主の女の子の厄を引き受けてくれる身代わりの意味があり、女の子に災いが降りかからず、元気に成長して幸せになるように祈願する日とされています。
雛祭りは五節句のひとつ。
五節句とは中国から伝わった伝説に、日本古来の宮中行事を混ぜたイベントです。
他には1月7日の人日の節句、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕の節句、9月9日の重陽の節句があります。
●雛人形を飾る
我が家は日本から引っ越してくる際、船便で雛人形を送りました。
こちらに来てからも毎年飾っています。
けれど駐在地によっては注意が必要。
東南アジアなどの湿気が多い国では湿気でカビてしまうリスクがあるので持っていけないと駐妻仲間が言っていました。
その場合はイラストを印刷したり、折り紙を作ったり、雛人形が描かれたタペストリーを用意したりと必ずしも昔ながら雛人形でなくても十分楽しむことができますよ♪
1度目の駐在地で先輩駐妻さんが雛祭りに雛人形を飾っているのを見て、それが素敵だったので自分も持ってきたいと思っていました!
雛人形があると、外国人のお友達が遊びに来た時などに話題にもなるし、何かしら季節に合わせた和風のインテリアを取り入れるのはおすすめです♪
●ちらし寿司
材料が限られていますが、ちらし寿司は意外と簡単に作ることができます♪
(私はデコレーションが苦手なのであまり見本にならずすみません…)
写真のちらし寿司は下記の材料で作りました。
【飾り】
・きゅうり(ピーラーで薄くカットしたもの)
・鮭フレーク(塩鮭をほぐしたものやスモークサーモンでも可)
・イクラ(イクラはロシアの食べ物なので、ロシアスーパーや外国食材店などで手に入ります)
・絹さや(現地調達ですが、通年あるわけではないので見つけた時に購入・塩茹でして冷凍保存するのがおすすめ)
【味付け】
・酢飯(簡単に作る場合は、『すしのこ』というパウダー状の寿司酢がおすすめ)
・椎茸&人参の甘露煮(椎茸の甘露煮を作り、人参を小さくカットして一緒に煮汁が少なくなるまで煮詰め、酢飯に混ぜ込む)
他にももし手に入るのならば甘酒、雛祭りケーキやいちご大福などを用意するとより気分が盛り上がるでしょう♪
国によってどんなものが手に入りやすいかは違いますが、形式にこだわりすぎず、雛祭りのベースである女の子の健やかな成長を祝うという気持ちで、家族で楽しいパーティーができればそれが一番だなと思います。
雛祭りのイベントとして実施したこと
- 雛人形を飾る
- ちらし寿司
こどもの日
5月5日は端午の節句、こどもの日ですね。
五節句のひとつで、雛祭りと対をなし、男の子の健やかな成長を祈る日です。
こどもの日といえば5月5日だと思っていましたが、海外に出ると国ごとにこどもの日が違うことに驚きました!
多くの国は11月20日をこどもの日としているようです。
ちなみにブルガリアは6月1日!
●兜を飾る
こちらも雛人形同様、海外引っ越しの際に船便に入れて運んできました。
雛人形と違って片付けを急ぐ必要がないので、我が家では割と通年レベルで飾られています…(ズボラ)
外国人の場合、日本=侍、忍者というイメージが強いようなので兜のビジュアルは結構喜ばれます♪
●鯉のぼり工作&クッキング
鯉は昔、滝を登って龍になったという伝説があるため、男の子が将来出世して大物になることを祈って飾られる鯉のぼり。
本来ならばベランダや庭など家の外に飾るべきものですが、海外では防犯上あまり外には飾らない方がいいでしょう。
(日本人が住んでいるとバレると強盗などに目をつけられる可能性があるため)
我が家では折り紙で作った鯉のぼりを画用紙に貼り付けたり、お昼ご飯に鯉のぼり風オープンサンドを作ったりしました!
(※オープンサンドの材料はパン・ハム・スライスチーズ・海苔・アスパラガス)
●柏餅作り(最終的にはただの大福)
年末年始に帰国した際に日持ちする和菓子の材料を購入しました。今回利用したのは
- 上新粉
- 白玉粉
- あんこ(真空パックの調理済みのもの)
この他にも、市販の切り餅に牛乳を加えて作る方法もあります。
こどもの日のイベントとして実施したこと
- 兜を飾る
- 鯉のぼり工作&クッキング
- 柏餅作り(※実際には大福)
七夕
七夕は五節句のひとつ。
織姫と彦星が年に一度出会えるとされ、笹飾りを作り願い事をかける日ですね。
中国の七夕の習慣が奈良時代に日本に伝わり、元々日本の神事であった棚機(たなばた)と織姫・彦星の伝説が混ざり合って現在の日本の七夕が生まれたと言われています。
(参照:京都地主神社『七夕の歴史・由来』)
基本的には7月7日に祝われますが、これは旧暦の7月7日を示していて、現在の暦に直すと8月中旬にあたります。そのため、地域によっては8月に七夕祭りを開催することも。
有名な仙台の七夕祭りなどは8月にありますね♪
●笹飾り&短冊作り
笹飾りを作るのは子供にとっては楽しいイベントのひとつ。
けれど残念ながら海外だと地域によっては笹を手に入れるのが難しいこともありますよね。
私が住んでいる地域でも笹はたまにマンションの観葉植物として飾られている程度でなかなかありません。
そんな時は折り紙と画用紙を使って手作りすることもできます。
短冊に願い事を書くのは、子供にとってかなり大きな日本語学習のモチベーションになるそうです!
なので七夕は幼児期のお子さんがいる方はぜひチャレンジしてみてほしい行事のひとつ。
●お素麺
最近では七夕にかわいい星モチーフの食事を作る方も増えているようですが、七夕の行事食は古くは素麺です。
私は素麺は日本から事前に送ってもらったり一時帰国の際に持ち帰ったりしています。
写真の具材であるオクラ・きゅうり・ハム・さくらんぼはもちろん現地調達。
特にオクラや星型に抜いたハムは好評でした♪
私は星型は、クッキー用の星型を日本で購入してきました。
クッキー型は海外でも売っていますが、日本のように小さめサイズはあまりないので、日本で買ってくることをおすすめします!
七夕のイベントとして実施したこと
- 笹飾り&短冊作り
- お素麺
十五夜
十五夜、別名:中秋の名月。
子供に馴染みのある言い方をするとお月見です。
満月を眺める習慣は平安時代から続くもの。
ただし、平安時代のお月見は貴族の文化で、庶民にも月見の習慣が広がったのは江戸時代とされています。
江戸時代の庶民の月見には、収穫祭の意味合いもあったのでススキの他に豊作に感謝してその時の旬の収穫物を飾ったりします。
ちなみにお月見は旧暦8月15日。
新暦に直すと9月中旬〜10月上旬にあたり、毎年日程は少しずつ変化します。
●月見団子作り
我が家ではお月見団子は白玉粉を使って、団子ではなく白玉で代用しています。
多めに作って三角に積み上げもしますが、子供に好評だったのは写真のみたらし団子!
みたらしのタレは砂糖・醤油・片栗粉・水で作れます♪
●すすき&季節の食べ物を飾る
ブルガリアでは残念ながらすすきは見たことがありません…。
だけどそもそも、すすきは豊作を感謝するために稲をイメージした飾り。
なので『稲っぽい形の草』ならよしと思い、他の草で代用しました。
季節の果物はリンゴ・ぶどうを用意しましたが、住んでいる国の季節の食べ物を揃えるのも楽しいでしょう♪
十五夜のイベントとして実施したこと
- 月見団子作り
- すすき&季節の食べ物を飾る
大晦日(年末)
大晦日としてまとめましたが、ここではクリスマス以降からお正月を迎えるまでの流れについてご説明します。
●大掃除
先ほどお正月の説明にも書いた通り、海外では新年は祝うものの、日本ほど大きなイベントとして扱われていない印象です。
特に欧米の、キリスト教がメインの国ではクリスマスには家族で過ごし、年越しは友人とパーティーと言ったスタイルが一般的。
そのため、1月中旬頃までクリスマスムードが残っています。
25日を過ぎたら急いでクリスマスツリーを片付け、年末に向けて大掃除をしたりおせち料理を作ったり、帰省したりと言った流れが実は日本らしいものだったんだと、海外に出て初めて気づきました。
●お正月飾りや御節料理の準備
タイムリーな時期にお正月飾りは手に入らないことがほとんどなので、私はお正月用の飾りは前年末に購入したものを飾っています。
残念ながら本物の竹や梅はありませんが、海外でも比較的松は多いのでハンドメイドが得意な方は自作のお正月飾りを作るのもいいかもしれません♪
大晦日(年末)のイベントとして実施したこと
- 大掃除
- お正月飾りや御節料理の準備
季節の行事をもっと楽しむ方法
それぞれの季節の行事はその時に祝って楽しむだけではなく、普段から日本の四季を意識した遊びを取り入れるとより楽しむことができます。
ただし、国によっては日本と違って四季がなかったり、季節が反対だったりしてイマイチその季節の行事がピンとこないこともありますよね。
そんな時に助けとなるのが季節に合わせた絵本や童謡です。
YouTubeやテレビアニメ、日本の情報番組から季節を感じるのもおすすめ。
日本について勉強しているという意識よりも、遊びの中で楽しみながら季節を感じられるといいでしょう。
海外在住でも季節の行事を取り入れよう!
海外育児世帯におすすめの季節行事の楽しみ方についてご紹介しました。
日本の季節の行事を取り入れることは、海外育児をする上で子供にとっても親にとっても日本をより身近に感じて楽しめるというメリットがあります。
ただ、日本の行事だけではなく、せっかく海外に住んでいるのだからその土地の行事を楽しむことも大切だと私は思います。
海外だけに傾倒するわけでも、
日本文化ばかりに固執するわけでもなく、
両方の良さを知ることが異文化理解にも繋がるでしょう。
この記事が海外育児中の方の参考になれば幸いです。
せっかくの海外育児生活、皆様にとって実りあるものになることを心よりお祈りしています。
coment